山県グリーンビレッジ

イベント紹介

令和5年度 部署目標・委員会目標(R5.5)

令和5年度の法人全体としてのメインテーマは「生産性向上の取り組み」です。環境変化に適応すべく、職員の意識改革も含めて取り組んでまいります。
4月末の職員全体会議で前年度の目標についての結果報告を行い、新たに設定した令和5年度の目標について発表を行いました。

書道クラブ(R5.3)

山県グリーンビレッジのクラブ活動の一つに書道クラブがあります。毎回10名前後の方が参加されます。書道の最中は、背筋が伸びて静まり返った無言の時間ですが、書き終わって作品を鑑賞する時は、お互いに褒め合いながらお話を楽しんでいます。

令和4年度 ユニットフロア目標中間報告(R4.10)

9月にユニットフロア目標の中間報告(腰痛予防について)がありました。
職員から集計したアンケート結果を基に、腰痛リスクを減らすための要因を具体化し、対策を検討したことについての報告でした。

長寿を祝う会(R4.9)

敬老の日に合わせて毎年「長寿を祝う会」を開き、お祝いをしています。喜寿、傘寿、米寿、卒寿、白寿、百寿の祝いなどの節目を迎えられる方と、最高齢上位の方には記念品をお送りしています。
広報誌「友愛会だよりVOL.53」に記事を掲載しておりますので、よろしければご覧ください。

令和4年度 部署目標・委員会目標(R4.5.1)

今年度の法人全体としてのメインテーマは「利用者・職員を守る介護をめざす」とし、サブテーマを「持ち上げない介護をめざす」としています。
そのテーマを踏まえて各部署で目標設定をしました。 4月末の職員全体会議で、各部署及び委員会より令和4年度の目標発表を行いました。
法人の理念でもある「利用者」に良く、「職員」に良く、「地域」にも良い「三方よし」の考えで、それぞれが発展していけるように取り組んでまいります。

2年ぶりの花見(R4.4.7)

昨年は新型コロナウイルス感染症の影響から、お花見に行けませんでした。スタッフが「お花見に行きませんか?」と利用者さんに聞くと「行きたい。」「早く連れてってよ。」と楽しみにする声がありました。

山県グリーンビレッジのある伊自良地区では様々な場所で桜を見ることができます。伊自良地区をドライブに出かけ、みなさん指をさして喜ばれていました。普段自ら話すことが少ない方も「久しぶりに見たわ。」「桜を見るとお酒を飲みたくなるなぁ。」など話され、笑顔を見せてくれました。

施設内の中庭にも大きな桜の木があります。テントを準備し、お花見をしながらコーヒータイムを楽しみました。天気にも恵まれ、「たまには外もきもちがいいなぁ」と喜ばれる姿がありました。

ICT環境の整備・介護ロボット導入(R3.4.1)

令和2年度は新型コロナウイルス感染症の対策に明け暮れた1年でした。
感染症対策に力を入れてきたとともに、テクノロジーを取り入れた施設整備についても検討した1年となりました。
岐阜県の補助金を利用してICT環境の整備や介護ロボットの導入を行いました。

インターネット環境の整備
令和2年度岐阜県介護事業所におけるICT導入支援事業費補助金により、施設内のwi-fi環境を整え、タブレット端末を使用した記録での業務効率化を図りました。
インターネット環境が整ったことで、外部の講師による研修はビデオ研修で参加するようになりました。

見守り支援ベッドの導入
令和2年度岐阜県介護ロボット導入促進事業費補助金により、見守り支援ベッドを導入しました。
ベッドにセンサーが内蔵されており、起き上がるときに転倒や転落の危険性がある方に対して使用することで、その状況に早く気付くことができるようになるものです。

ビレッジ便り vol.12(H31.3.1)

早いもので今年度もあとわずかとなりました。
この通信では、山県グリーンビレッジで行われている「看取り」を中心に施設での出来事を綴ってまいりました。
今年度、施設で看取り介護で最期を迎えられた利用者は6名おられます。そのご家族からいただいたメッセージの一部をご紹介します。

「(施設での看取りについて)生前、本人の意向を聞いていたので何も迷いはなかった。スタッフの皆さんの態度がいつもさわやかで気持ちよく面会に行くことができました。」

「看取りになってから入院を考えたことはあった。が、これは延命治療となり姉にとって意味がないことと考えた。多くの職員に看取られ、姉も喜んで旅立ったと思います。」

「家族が介護をしていたら90歳を越えられなかったと思う。苦しむことなく安楽に永眠できたようです。」・・

施設で行われる「看取り」とは、日々の生活の延長線上にあり特別なものではありません。特別ではないので自然なのかもしれません。
施設入居の際に、「終末期についての意思確認書」にて最期へのご意向を伺っています。内容を変更されたい方、確認されたい方はお声をかけて下さい。一年間ありがとうございました。

ビレッジ便り vol.11(H31.2.1)

立春を迎えました。外の空気は相変わらず冷たいですが、窓越しの日差しが心なしか暖かく感じるようになりました。この冬、伊自良は積雪がみられませんでした。開設した平成14年以来初めての出来事です。暖冬であったはずなのに、インフルエンザが全国で流行し話題になりました。
先月ご紹介したロボット・・ではなく加湿器の効果でしょうか、山県グリーンビレッジでは感染された利用者は一人もいません。ご面会の方々にも手指消毒にご協力いただき感謝申し上げます。

写真は2月6日に行われた節分祭の写真です。職員扮した鬼に向かって「鬼は外 福は内」と、大きな豆(玉)を元気いっぱい投げました。
節分は、季節を分ける日ともいわれます。季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられており、それを追い払うための行事が豆まきの始まりです。季節の変わり目に体調を壊しやすいのはそのせいでしょうか。寒暖の差が激しい昨今、ご家族のみなさまもお体にお気をつけ下さい。

ビレッジ便り vol.10(H31.1.1)

新年を迎えました。ありがたいことに正月三が日は好天に恵まれました。
昨年は多くの自然災害に見舞われたこともあり、今年は良い年になるかな・・と思った矢先、3日の夜に震度6弱の地震が熊本県和水町を襲いました。

ご面会いただいた方はご存知かもしれませんが、山県グリーンビレッジは最近写真にあるような器機を導入いたしました。一見ロボットのような様相ですが、実は加湿器です。
ノロウィルスやインフルエンザが心配なこの時期、利用者の皆さんに個々に加湿器を持参していただくようお願いしてきました。ですが、その加湿器も正規のメンテナンスをしないと別の感染症を起こす可能性があります。感染防止委員会を中心に検討し、中央暖房ならぬ中央加湿により適正湿度を保てるよう考えました。個人で加湿器を用意していただいた方には大変申し訳ありませんが、お持ち帰りいただくようお願いしております。

山県グリーンビレッジでは他にも、空気中の菌やウィルスを抑制する次亜塩素酸除菌脱臭機ジアイーノも導入しています。自然災害を前に我々は無力ですが、備えられるものには備え、利用者の皆さんが安心して暮らせる環境を整えていきたいと思います。

ビレッジ便り vol.9(H30.12.1)

先日新聞にこんな記事が載っていました。
「わが子の写真を家庭に飾ると、子どもは『自分は両親に愛されている』と感じ、自己肯定感が高まる」。この考えを基に、子育て世帯に写真の活用を呼び掛ける取り組むがあるそうです。‘ほめ写‘プロジェクトと名付けられたその取り組みのポイントは、頑張っている、また家族と一緒の写真を子どもの目線に飾り、写真を見ながら「大好きだよ」「頑張ったね」と声をかけることだそうです。

自己肯定感とは、「自分は大切な存在だ」「自分はかけがえのない存在だ」と思える心の状況をいいます。ふと、マザーテレサの言葉を思い出しました。「この世の最大の不幸は、貧しさや病いではありません。誰からも自分は必要とされていないと感じることです。」

先月の通信で、この春に看取り介護になられ、息子さん面会時にお食事の介助を受けておられる利用者の話をしました。多くの方から反響をいただきました。この利用者の命を支えているのは、息子さんの愛情かもしれません。

 今年も残すところあとわずかとなりました。
一年の感謝を申し上げるとともに、来年もより一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

写真は、2日に行われたウクレレ演奏会の様子です。
今月は、18日にも聖マリア女学院の聖歌隊・ハンドベル部の訪問があります。
ご一緒にいかがですか。

ビレッジ便り vol.8(H30.11.1)

山県グリーンビレッジには現在3名、看取り介護の利用者がいます。この「看取り」とはどういう状態か、看取りになるとあとどれくらい生きれるのか・・よく尋ねられます。看取りとは、医療をもってしても「回復の見込みがない」状態です。老衰に対して医療は全く無力です。では、看取り=終わりかというとそうでもありません。がんなどの病気だと余命がある程度予測できますが、老衰はわかりません。ある利用者は今年の春に看取りとなりましたが、息子さん面会時にはお食事の介助を受け今を過ごしておられます。看取りではありませんが、かれこれ2年以上飲む栄養剤だけで過ごしておられる利用者もおられます。その方の心臓や肺の強さ、そして栄養の蓄え具合によるかと思います。

よく「太り過ぎは体に悪いから制限をして・・」という声を聞きます。ですが、どれだけ食べても太れない、食べたいと思っても飲み込めない、食べたいとも思わない・・そんな時期が誰にもやってきます。それが老衰ではないかと思います。  人はオギャーと生まれた瞬間に肺呼吸ができます。でもそれだけでは生きてゆけないので、育児というケアによって、①食事②排泄③入浴の順で自立をしていきます。そして、老いてくると①入浴②排泄③食事の順、すなわち最後に獲得した能力から介護が必要になってきます。「食べる」という行為は、一番最後まで残された能力です。だから大切にしたいと思います。

立冬の11月7日、ビレッジではもちつきをしました。「屁っ放り腰!」「餅ついとるか臼ついとるかわからんな~」と、なかなか手厳しい利用者の皆さんの声を受けながら、男性職員が交代でつきました。昼食にそのつきたてのお餅を、「餡子」「きな粉」「おろし大根」の味付けで食べていただきました。普段は食が進まないのに、何個もお代わりされる利用者もおられました。お天気にも恵まれ多くの利用者が見学されました。その写真を掲載します。

ビレッジ便り vol.7(H30.10.1)

10月を迎えました。9月と10月は行事が盛り沢山です。今は、10月10日の運動会に向けて各フロア応援合戦の練習に大忙しです。

先月19日は「長寿を祝う会」でした。山県グリーンビレッジでは「敬老会」ではなく、皆がお互いの長寿を祝う会として毎年行っています。今年は21名の利用者が節目を迎えられ、それぞれに寿詞と記念品が贈られました。中でも卒寿(90歳)を迎えられた方が9名と今までになくたくさんおられました。例年、米寿(88歳)は多くの方をお祝いするのですが、卒寿(90歳)になるとガタッと減ってしまうのが今までの傾向でした。今年はいつもよりたくさんの方のお祝いができました。

ところで皆さんは、敬老の日って何歳から祝うものだと思われますか。法令では65歳以上を「高齢者」としています。自治体によっては75歳以上を高齢者と呼ぼうという動きがあるようですが、その方が現状に合っているかもしれません。

「長寿を祝う会」の写真の一部を掲載します。来年もより多くの皆さんのお祝いができますように・・。

ビレッジ便り vol.6(H30.9.1)

この夏は、猛暑、そして広島岡山をはじめとして各地で豪雨被害が続きました。つい先日、台風21号が暴風雨を伴い日本列島を横断していきました。台風一過と思いきや突然の停電。多くの家庭が被害に遭われたようです。そして北海道地震。「天災は忘れたころにやって来る」とは、日本で古くから伝わる警句ですが、最近は忘れる暇もありません。現代において天災は忘れることのできないくらい身近な脅威となっています。

9月1日は「防災の日」でした。「防災の日」は、1960年(昭和35年)に制定されました。9月1日の日付は、1923年(大正12年)に発生した関東大震災にちなんだものとされています。また、例年8月31日から9月1日付近は、台風の襲来が多いとされる二百十日にあたり、「災害への備えを怠らないように」との戒めも込められているようです。この「防災の日」を含む1週間を「防災週間」として、全国各地で防災訓練が行われます。今年は、8月30日から9月5日まででした。皮肉にもその最中に、大きな台風と地震に見舞われたことになります。

今までニュースで災害に遭われた様子をただ漠然と「大変だなぁ」と思って観ていました。先日の台風の後、山県グリーンビレッジも停電に遭いました。たった3時間程度の停電でしたが、いかに電気に頼った生活をしているか思い知らされました。そして、災害に遭われた方々がいかにご不便な生活を強いられているか、普通に暮らせることがいかにありがたいか・・考えるよい機会となりました。

写真は、9月8日に行われた夏祭りのものです。今年は開始時間を早めたこともあり多くのご家族にご参加いただきました。フィナーレで行われた「菓子まき」は、ご利用者、ご家族、ボランティアの皆さん、そして職員も一緒に参加し大盛り上がりでした。今年も無事夏祭りが開催できたこと、多くの皆さんと楽しい時間を共有できたことに感謝です。
来年も、ご利用者やご家族の皆さんに楽しんでいただける夏祭りが開催できるよう、ご意見やご感想をお聞かせ下さい。

ビレッジ便り vol.5(H30.8.1)

今月5日に白寿(99歳)を迎えられた利用者さんのお祝いをしました。
今でもご自分で車椅子を操作し、行事にも毎回参加されるほどお元気です。
好きな食べ物はオロナミンCと肉料理だそうです。

日本人の平均寿命は、近年劇的に延びています。
弥生時代 30歳、江戸時代 45歳、戦後間もない昭和22年でも52歳となっています。そういえば、漫画のサザエさんの登場人物を思い出してみましょう。サザエさんの父 波平は54歳、母 フネは48歳の設定だそうです。サザエさんが最初に描かれたのが昭和21年ですから、なるほど納得がいきます。
つい最近、「2018年 日本人の平均寿命」が報じられました。男性 81.09歳、女性 87.26歳 との事。いずれも世界でトップクラスです。 日本人が長寿の理由については、遺伝的なものから食生活までいろいろ挙げられますが、医療制度や国民保険制度の充実は欠かせない要素かと思います。子供から高齢者まで、日本は安心して医療が受けられる国です。

少し前になりますが、中日新聞で『メメント・モリ』第5部「最期を決める」が連載されていました。『メメント・モリ』とは「死を忘れるな」というラテン語だそうです。その中で見えてきたのが、終末期の多様性と最期の選択に苦悩する人々の姿です。昔は、年をとって食事が食べられなくなったら水だけを飲んで静かに最期を迎えたといいます。それしか術がなかったのです。

いつ、どこで、どのように人生の幕を下ろすのか。
それを決めるのは誰か。医療の発達や価値観の多様化によって一人ひとりにそんな問いが突きつけられる時代になりました。
先述の白寿の利用者さんに「ご自身の最期について考えることはありますか?」と尋ねてみました。「まぁいつ逝ってもいいで、何にも考えん。」と仰いました。
そんな境地に立つには、私たちはまだまだ年数がかかりそうです。

ビレッジ便り vol.4(H30.7.1)

ビレッジの玄関を入っていただくと、写真の七夕飾りをご覧いただけます。七夕を迎えると、「一年も半分過ぎたな~。」と実感します。
去る6月30日は、「夏越の祓」といって、半年の罪や穢れを祓い残り半分の無病息災を願う日でした。京都では、「水無月」という外郎に小豆をのせたお菓子をたべるそうです。羽島市や笠松町あたりでは、「みそぎ団子(餅)」という米粉の生地であんを包んだ団子を串にさして味噌だれをつけて焼いたお菓子を食べるそうです。いずれも魔除けの効果があるといわれる小豆が使われています。ビレッジでは季節感を味わっていただくために様々な行事食を企画しています。「夏越の献立」では、あんをかけた葛饅頭を添えました。小豆あんは多くの利用者さんの大好物で、大変好評でした。

某生命保険会社が還暦を迎えた方を対象に、自分の人生を漢字一文字で表してもらった結果、一位は「忍」で二位は「楽」だったという新聞記事がありました。ビレッジの利用者さんに同じアンケートを行ってみました。一位は「幸」、二位は「波」、三位は「楽」でした。大変な時代を生きてこられたであろうに、今「幸」という字を選択されたことに驚きを感じました。「この歳まで生かしてもらったんやで幸せと思わないかん。」「みんなにようして(よくして)もらえるで今が一番いい。」・・等思いは様々です。

ホスピスの草分けとも言われる柏木哲夫先生が創られた「矢先症候群」という言葉があります。「定年になったらのんびり旅行しようと思ったのに・・」「やっと夫婦ふたりで過ごす時間ができ老後を楽しもうとした矢先に・・」と。これが「矢先症候群」です。人は日頃、自分や家族の死のことを考えることを遠ざけて、先送りをして過ごしています。柏木先生は、「死は生の延長線上ではなく、一人ひとり死を背負って生きているんだ。」と説かれます。この言葉はすべての年代に向けられています。自分、また自分の大切な人が最期を迎える時に、人生を振り返って「幸」を選択できるよう、利用者さんを見習って前向きに過ごさなければ・・と思った次第です。

ビレッジ便り vol.3(H30.6.1)

早いもので6月を迎えました。今年は少し早い梅雨入りでしたね。
今月6日から3日間の日程で、山県高校の女子生徒が1名施設研修に来ています。3年生なので進路を伺ったら、作業療法士になるため進学する予定だそうです。せっかくなので、彼女が中心となって利用者さんと工作をしてもらうことにしました。下の写真は現在事務所の窓口にかかっている花のれんです。
今度ご面会の際には、山県高校の生徒さんと作成したのれんをご覧いただけるかと思います。

特養には原則要介護3以上の方しか入居できなくなって、山県グリーンビレッジも重度化が進んでいます。職員は利用者さんができることを大切に日々取り組んでいます。各フロアにも利用者さんが作成した作品が展示してありますので是非ご覧下さい。

また、今月は25日から5日間、清流特別支援学校の男子生徒2名の現場実習受入を予定しています。地元の伊自良中学校生との七夕交流会も今月末か来月初めに行われます。こういった若者たちが施設に出入りすることで、利用者さんだけでなく、私たち職員も元気がいただけるような気がします。

人は、月齢や年齢に応じ、DNAにプログラムされたとおり成長の変化が展開します。成長期から生殖期、後生殖期という生命の過程の中で変化し続け、やがて死に至るのが自然の法則です。こうした「自然な経過を尊重すること」、その生命の過程において「消耗を最小にすること」、そして、死につながる力も含め「その人の持てる力を生かすこと」が、ケアの役割であり大原則だといわれています。

山県グリーンビレッジの理念のひとつに「利用者の方々の意思を尊重し、自立の意欲を喪失することなく、豊かな安らぎのある生活が送れる施設を目指します」とあります。利用者さんの持てる力を最大限に生かすにはご本人の意思や意欲が大切です。ご自分の意思を十分伝えられない方もいらっしゃいます。ご家族のみなさんのお力をお貸し下さい。

ビレッジ便り vol.2(H30.5.1)

立夏も過ぎ、晴れた日はお出かけするのが楽しい季節となりました。
山県グリーンビレッジから車で15分くらい北に進むと伊自良湖という人造湖があります。
最近、ここを「恋人の聖地」として盛り上げようと(若者を呼び込もうと)いろいろ整備がされています。
先日利用者さんとドライブに行ってきました。青空と湖、そして新緑がとても美しかったです。湖畔の飲食店も「ラブレイク」というお店にリニューアルしました。ラブ(恋)+ブレイク(流行る)+レイク(湖)が語源だそうです。名物は、「ピンクラーメン」と「ピンクカレー」です。
ご面会の際、是非足を延ばしてみて下さい。

さて、今月も看取りの話をしたいと思います。
先日看取りを行った利用者さんのご家族が、「ついてるだけで(付き添っているだけで)何もしてやれん・・」と漏らされました。その利用者さんは嚥下が上手くできなくなり栄養が十分摂れないことから看取りとなっていました。口から食べれれば好物でも持ってきて食べさせてやれるのに・・という無念の思いが伝わってきました。
ベストセラーとなった「大往生したけりゃ医療とかかわるな(幻冬舎)」の著者でもある中村仁一先生によると、自然死の実態は「餓死」であり「脱水死」だといいます。ただし、私たちが想像する飢えや喉の渇きとは異なり、そもそも食べられないことや飲めないことに苦痛はなく、本人が欲していないという様子になります。
そういえば、真夏になると窓を閉めたまま扇風機だけで過ごす高齢者の話をよく聞きます。熱中症になるからとエアコンをつけると「寒い!」と上着を着込まれ、冷たいお茶を勧めても口をつける程度・・。そこには、私たちが標準と思っている「ものさし」では計れない、高齢者にとっての安定状態があると思わざるを得ません。高齢者の自然な生命の営みにまかせ、その進行が邪魔されることなく迎える死こそ、自然な姿での死であり自然死ではないでしょうか。
「看取り」の「看る」という文字は、「手」と「目」を合わせた会意文字です。どんな様子か手をかざして伺い見るという意味です。ホスピス運動の創始者であるシシリー・ソンダースは看取りについて「Not doing, but being」と表現しています。「何かをするのではなく、ただそばにいてあげればいい。」・・・先述の利用者さんは、ご家族に見守られ静かに息をひきとられました。ご家族は最高の看取りをされたと感じました。

ビレッジ便り vol.1(H30.4.1)

新年度を迎えました。
さて、今年度はこの通信を通じて施設での出来事をお知らせすると共に、ビレッジが力を入れている「看取り」についてご紹介し、ご家族のみなさんも一緒に考えていただく機会になれば・・と願っています。
「日本の高齢者の死の現実」
日本では、毎年120万人を超える人が亡くなっています。そのうち65歳以上の高齢者の死亡が約9割を占めています。日本では多くの方が高齢まで生きることができ、高齢者になってから死ぬことができるようになっています。死亡者全体の9割・・およそ100万人。これを一日に換算すると、2700人以上の高齢者が毎日亡くなっています。高齢者の死亡数は、2025年には140万人を超えると推定されています。そうすると、約3800人の高齢者が毎日なくなっていく計算になります。いわゆる多死社会を迎えます。  では、それらの高齢者はどこで亡くなっているのでしょう。統計によると、約8割近くが病院で亡くなっています。病院で最期を迎える場合、腕には点滴の留置針、酸素の吸入、心臓の拍動をモニターするケーブル類等が装着されます。そして、アラームが鳴ると医師や看護師がベッドサイドを訪れ、心拍が停止すると心臓マッサージが始まることさえあります。死後の処置が終わると御遺体には白いシーツがかけられ、通常の移動とは別のエレベーターで霊安室に移送されます。そして、病院の裏口から遺体の搬送車に乗って病院を後にすることになります。病院での死は、常に隠されるものです。
ビレッジで最期を迎えられた利用者さんは、生前決めておられた衣装を身にまとい、馴染みの職員や仲良しだった利用者さんに見送られ正面玄関からお帰りになります。
利用者さんにご自分の最期についてのご希望を伺うと、ご自宅での最期を望まれる方も多くおられます。その理由は「何にもしてほしない(欲しくない)・・。」だそうです。
みなさんも是非、大切な方の最期について考えてみて下さい。

夏祭り(9月)

例年は8月に夏祭りが行われますが今年は9月2日に行われました。
今年のテーマはハワイで利用者の皆さんはハイビスカスを首にかけて参加されました。

  • ビールが美味しい
    (ノンアルコールですが・・・)

レクリエーション(9月)

フロアでレクリェーション活動をしている様子です。みなさん、楽しそうに頑張っていますね。

敬老会(9月)

敬老会に参加されています。真剣な面持ちでお話しを聞いています。

運動会(10月)

施設内で行われた運動会の様子です。利用者も職員も大いに盛り上がる運動会となりました。
メニューとしては飴食い競争、パン食い競争、お菓子釣り、玉入れ、応援合戦を行いました。皆さん童心に帰って一生懸命参加されていました。

  • 応援合戦
  • さかなつりではなくてお菓子釣り
    注(後で皆さんで美味しくいただきました)
  • 赤が優勢(最終的に青に逆転されました残念)
  • 飴食い競争

魚の解体ショー(11月)

皆さんで魚の解体ショーを見学しています。
普段見れない珍しいもので、皆さん驚かれていました。

餅つき(11月)

11月に少し早い餅つきを行いました出来たお餅は大根おろし、あんこ黄粉で皆さん美味しくいただきました。

クリスマス会(12月)

12月にはクリスマス会を行いました。

お昼ご飯には特別に、おでんと鍋パーティ、その後お菓子とケーキパーティ、ビンゴゲーム、サンタさんからのプレゼントにみなさん喜ばれました。

  • 大きな鍋でおでん。美味しそう
  • サンタさんからプレゼント
  • サンタさんとメイドさん
  • ビンゴーーーおめでとうございます
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